転職活動時のオンライン面接 採用担当者が評価するポイントは?(2/2 ページ)

» 2021年05月26日 16時05分 公開
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ミスマッチが起こりやすいのは「オンライン」

 オンライン面接とオフライン面接のどちらがミスマッチが起こりやすいと思うか尋ねた。「オンライン面接」と答えた割合は、転職活動者が66.7%、面接担当者は76.0%と共に6割を超える結果に。

オンラインとオフラインではどちらがミスマッチが起こりやすいか(オールコネクト調べ)

 オンライン面接は画面越しの情報のみとなり、人が持つ雰囲気や社内の様子を感じ取ることが難しい場合がある。お互い十分に理解できていないまま選考が進んでしまっているケースも多いと感じることもあるようだ。

 面接担当者を対象に、オンライン面接に対する気持ちを尋ねた。その結果、「音声が聞き取りづらいことがある」「会社の雰囲気などを分かってもらえるか不安」「オフラインで判断していた礼儀があるか分からない」「スキルが分かりづらい」がそれぞれ8割を超え、オンライン面接で知り得る情報の限界も感じている様子がうかがえた。

オンライン面接に対する気持ち(オールコネクト調べ)

 オンライン面接を行う際の服装について、全体の回答をみると、「スーツ」「オフィスカジュアルな服装」がトップ2という結果となった。転職活動者では「服装自由」や「指定なし」となっていたとしても、「スーツ」を無難に選ぶ方が多いようだ。

 一方で、「パジャマ・部屋着」という回答も、転職活動者はトップスで5.3%、ボトムスで8.0%。面接担当者もトップスで4.7%、ボトムスで3.3%の回答があった。わずかではあるが「パジャマ・部屋着」で面接をしている人もいるようだ。

オンライン面接を行う際の服装(複数回答、オールコネクト調べ)

 オンライン面接を行う場所は、全体で最も多い回答は「自宅」が全体で81.7%と最多。オンライン面接で使用するデバイスは「パソコン」が81.7%だった。使用するデバイスは、年代が下がるにつれて「スマートフォン」の回答割合が高くなり、「パソコン」の回答割合は低くなった。

 コロナ禍で急速なテレワークの推進により、転職活動の面接もオンラインで行うことが増加した。しかし転職活動者の人間性や熱意などが伝わりやすいのは、オフラインだと思う人が多いことが分かった。今後は状況に合わせ、オンラインとオフラインを使い分けることが、双方にミスマッチが起こりにくい転職につながるのではないだろうか。

 今回の調査は、全国の20代〜50代の男女で直近1年間にオンライン面接を行った転職活動者または面接担当者を対象に、インターネット上で実施した。調査期間は5月10〜11日で、有効回答数は300人(転職活動者150人、面接担当者150人)。

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