ドコモ、マンションやシェアオフィス向け無人販売スタンド発表 7月から実証実験東京都内の一部で

» 2021年06月03日 16時26分 公開
[らいらITmedia]

 NTTドコモ(東京都千代田区)は、マンションやシェアオフィスなどで食料品や日用品の無人販売が可能なスマートスタンドを開発したと発表した。まずは実証実験として、東京都内の一部施設で7月以降から運用を始める。

スマートスタンドの外観

 スマートスタンドはショーケース型の冷蔵庫で、弁当やデザート、ドリンク、お菓子など幅広い商品を取り扱うことができる。ユーザーは専用アプリから商品を購入し、QRコードでスタンドのロックを解除すると商品を受け取れるようにした。

 また、専用アプリのチャットから商品をリクエストすると、ユーザーに最適化した品ぞろえにできる。商品価格はダイナミックプライシングを採用することで、賞味期限が近い商品の廃棄ロス削減を目指す。

専用アプリのイメージ

 販売上の安全性を担保するため、スタンドにはスマートロックや映像監視などが可能な専用デバイスを搭載。スタンドのロック状態や温度をセンシングし、利用者や冷蔵庫の映像をリモートで監視することで、無人でも効率的な運用を実現した。あわせて、故障時には自動で運用を停止する機能や、画像認識エンジンを活用した異常検知機能を搭載し防犯面を強化する。

商品の購入・受け取り方法

 同社は7月から都内近郊のマンションやシェアハウス、社員寮、シェアオフィスなどの施設に設置していく。コロナ禍においてテレワーク推進や外出自粛が続くなか、新しい生活様式に対応するサービスが市場でどの程度受け入れられていくのか、今後の動向が注視される。

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