旧九段会館が次世代型オフィスに 「オールジェンダートイレ」や「仮眠室」を整備災害対策も充実(2/2 ページ)

» 2021年06月09日 12時36分 公開
[秋月かほITmedia]
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安心・安全に寄与する取り組み

 新型コロナウイルス感染症対策としては、3密(密閉・密集・密接)を避けたり、非接触・抗菌を実現したりする施策を行う。

 具体的には、ICカードをゲートにかざしてエレベーターを呼び出すとともに、ボタンを押さなくても当該フロアへ移動できる仕組みを導入する。また、エレベーター内の空気は、深紫外線照射により除菌・消臭する。さらに、ラウンジ、食堂、エレベーターホールなどに混雑検知センサーを設置し、Web上やサイネージで混雑状況を事前に確認できるようにした。


九段南一丁目プロジェクトサイネージイメージ サイネージ表示イメージ

 災害時にも安心して利用できるよう、PCB設備も計画している。

 入居企業用の備蓄品(毛布や飲料水など)を5日分確保して無償提供する。また、供給可能な非常用電源を120時間(5日間)分確保し、トイレやエレベーターといった共用部分を災害時でも利用できるようにする。地域の防災拠点として、帰宅困難者を受け入れる施設として開放する。


九段南一丁目プロジェクト非常時の共用部稼働状況イメージ 非常時の共用部稼働状況イメージ

(仮称)九段南一丁目プロジェクト

敷地面積:約8,765平米

延床面積:68,108平米

規模:地下3階 地上117階

高さ:約74.9メートル

竣工:2022年7月(予定)

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