ホテルの運営管理やコンサルティング業を行うGG.PRO(大阪市)は7月1日から、廃業したホテルを使ったホラーイベント「きもだメッセ 神戸」を開催する。同社によると、廃ホテルを一棟全て利用するホラーイベントは業界初の試み。
同社は2020年夏、滋賀県彦根市の廃ホテルできもだメッセを初めて開催。SNSなどで大きな反響があったといい、第2弾となる今回は、神戸市北区にある六甲山の廃ホテルを一棟全て活用する。
若者向けのレジャーについて同社は、コロナ禍で生活習慣が変化し、Webを積極的に活用して個人のニーズに沿った「特定のコアな企画イベント」が今後のトレンドになると予測。活動に制約が求められている中で、安心・安全に配慮しつつ体験できる参加型イベントとして、リアルなコミュニケーションを求める若者のニーズに対応できると説明する。
また、廃ホテルを活用することにも意味があるとしている。
全国の廃ホテルは、利用価値が低下し、朽ちていくのを待つ物件が年々増加している。そのような中、動画撮影や「地元の心霊スポット」として無許可で侵入する人もいて、犯罪の温床になりかねない状況だ。
同社によると、廃ホテルなどに侵入し撮影する「心霊ユーチューバー」は1300チャンネルほど存在し、その多くが無許可で撮影を行っているという。そこで、同社は廃ホテルをイベント会場として活用し、物件オーナーの収益確保や物件の管理につなげたいと説明。今後は、ホラーイベント以外での活用も推進し、年間を通して収益性が期待できるビジネスモデルの構築を目指すとしている。
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