アウトドアブーム再来 バブル崩壊後に起きた1次ブームとの違い、今のトレンドは?磯部孝のアパレル最前線(3/5 ページ)

» 2021年06月30日 08時00分 公開
[磯部孝ITmedia]

アウトドアの「インドア化」が進む?

 緊急事態宣言下では自由に外食することができず、家食が増えた。すると外食気分が恋しくなるのは当然で、そうした中で生まれたのが「アウトドアのインドア化」現象だ。家のベランダや小庭のスペースを使ってバーベキューやキャンプ気分を味わう「ベランピング」も話題になっている。煙を含め周囲への配慮は必要だが、炭火を使って焼き上げる料理は日常とは違う雰囲気を楽しめるものだ。

 その他に、キャンプレシピを家で調理する人もいる。そもそもキャンプレシピは自宅に比べ調理設備が整わないことを前提としていて、家で簡単に作れるものが多い。外出自粛が奨励される中、おうち時間を楽しむ方法の1つとして、アウトドアを自宅で楽しむインドアスタイル派も登場している。

 ハイエンドなキャンプ用品を展開するスノーピークは、レストラン事業「Snow Peak Eat(スノーピークイート)」を全国で5店舗手掛けている。提供する料理は「野生の感覚」をコンセプトとし、食材を選んで調理手法を「焼く・蒸す・煮る」の中から指定するユニークなキャンプスタイルだ。

スノーピーク スノーピークが展開するレストラン事業「Snow Peak Eat」(出所:公式Webサイト)

 グランベリーモール町田(東京都町田市)の店舗では、同ブランドのテーブルやチェアのレンタルも行っていて、近くの広場で食事を楽しめるようにしている。オープンモール型のショッピングセンターの特徴を生かしたサービスで、商品の使い勝手も体験してもらおうとした意欲的な取り組みといえる。

スノーピーク スノーピークイートでは、ファニチャーレンタルも実施(出所:公式Webサイト)

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