ローソンストア100は7月7日、内食需要が増加したことを踏まえ、現在より幅広い価格帯の商品を拡充していくと発表した。
同社は2008年から「スーパーの品ぞろえ、コンビニの利便性、100円均一の分かりやすさ」という3業態の“いいとこ取り”をコンセプトに掲げてきた。生鮮食品や日用雑貨の多くを本体価格100円で提供するのが大きな特徴だった。
一方、少子高齢化の進展で、小商圏における日常使いニーズが高まったことを受け、100円以外の商品も扱うようになっていった。広報担当者によると、ローソンストア100の平均的な店舗の取扱商品数は約4500種類で、100円商品の割合は約6割程度に低下しているという。
現在、コロナ禍の影響で内食需要が高まっている。ローソンストア100の使われ方も大きく変化し「ファミリーサイズ」「買いだめ」「大容量」のニーズが増加した。顧客は「外出をなるべく控えたい」「買い物を短時間で済ませたい」と考えるようになった。
そこで、同社は、これまで「100円ではないから」という理由で品ぞろえをしていなかったファミリーサイズや人気ブランドの食品などについても積極的に販売することにしたという。広報担当者は「今後、お客さまの要望次第では、100円商品の割合はさらに下がる可能性がある」と説明する。
一方、同社の人気シリーズである「100円おせち」や「100円おでん」、カット野菜や冷凍食品といった「100円シリーズ」は今後も展開する。これらの商品は、小分け・使い切りニーズに対応するため、熱心なファンがいるという。
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