コロナ禍、衣服の購入方法に起きた変化とはマイボイスコムが調査

» 2021年07月09日 10時00分 公開

 コロナ禍で衣服の購入頻度は減少傾向――インターネットリサーチを手掛けるマイボイスコム(東京都千代田区)の「衣服品の購入」に関する調査で分かった。同調査は今回で7回目。

コロナ禍でアパレル業界は大きな影響を受けた(提供:ゲッティイメージズ)

 衣服の購入頻度として最も回答が多かったのは「半年に1回程度」で28.0%、次いで「3〜4カ月に1回程度」が27.3%、「2カ月に1回程度」が13.1%だった。コロナ禍の影響か、過去の調査と比べ購入頻度は減少している。

衣服の購入頻度(出所:リリース)

 直近1年間に衣料品を購入した場所は、1位が「衣料量販店」で44.3%、次いで「インターネットショップ」(37.3%)、「ショッピングセンター・モール」(35.8%)だった。

 18年の調査と比べて「インターネットショップ」が増加し、「スーパー(イトーヨーカドーやイオンなど)」と「百貨店・デパート」が減少した。「インターネットショップ」は、40〜50代の女性や、購入頻度が「1カ月に1回以上」「2カ月に1回程度」の層で多かった。

衣服を購入した場所(出所:リリース)

 インターネットで衣料品を購入するのはどんな時か聞いたところ、最も多かったのは「セールなどで割安で購入できる時」で34.6%、次いで「店頭よりも価格が安い時」「たまたま欲しいものを見つけた時」「クーポンやポイントが使える、たまる時」が各3割弱だった。

 「インターネットショップ」を利用する理由を尋ねると「普段はショッピングモールで購入していたが、コロナで行きにくくなったのでそのお店のネットショップで購入している」(65歳女性)や「他の人のレビューなども参考にして購入することができる」(58歳男性)という声があった。

 コロナ禍による外出自粛で、アパレル業界は大きな打撃を受けた。その中でECに注力したユニクロやZOZOは業績が好調だった。ユニクロを運営するファーストリテイリングの2021年8月期第2四半期(20年9月〜21年2月)決算では、国内ユニクロ事業におけるEコマースの売上高は738億円(同40.5%増)と大幅な増収だった。また、ZOZOの21年3月期決算の営業利益は前期比58.3%増の441億4400万円だった。アパレル業界においてはECの活用が重要になってきている。

 今回の調査は6月1〜5日にインターネット上で実施。1万211人から回答を得た。

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