ネット銀行について、デメリットや不安に思う事について尋ねると、「セキュリティ対策が不安」が50.5%で最多となった。「IDやパスワードを忘れると使えない」30.9%、「メンテナンスの時に使えない」20.1%を大きく引き離す結果となった。
ネット銀行のセキュリティで不安だと思うことについては、「不正ログイン、口座乗っ取り」が61.2%と最多に。次いで「個人情報、口座情報の流出」(48.1%)、「不正送金」(41.3%)となった。また、ネット銀行を含むネットサービス全般のセキュリティ対策への意識について聞くと、約7割が「セキュリティを意識している」と回答した。
パスワード管理について尋ねると、全体の約半数が「記憶している」(48.5%)と回答し、「紙にメモしている」(32.7%)が続いた。世代ごとに見ると10代とそれ以外で明確な差が現れた。10代では「記憶」の次は「スマートフォンに保存」が32.0%となった。また、他の世代に比べ「メモアプリに保存」が突出して高い。10代はスマートフォンの活用が上位である一方で、「パソコンに保存」の順位が低い結果となった。
設定しているパスワードについては、約4割が「推測されやすいパスワードを使用している」と回答した。特に10代では「一部推測されやすいパスワードを利用している」を含めて、約半数(48.5%)とリスクが高い実態が明らかになった。
設定しているパスワードのパターン数では「2〜4パターン」が47.6%と約半数である一方で、約6人に1人が「1パターンを使い回している」(15.7%)と回答した。ネットサービスの利用が増える中、パスワードの使い回しや少数パターンでのパスワード利用によるリスクの高い状況が明らかになった。
実施しているセキュリティ対策では、「2段階ログインの設定」が40.4%、「複雑なパスワードの設定」が28.8%、「パスワードの定期的な変更」が22.3%となった。
調査は自身の銀行口座を持っている10代〜50代の男女各500人、計1000人を対象にインターネットで実施した。調査期間は6月24日〜6月29日。
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