ファミマとセブン、「カレーパン」で激突 “強化選手”に選ばれたワケとは狙いは?(2/3 ページ)

» 2021年07月30日 10時46分 公開
[昆清徳ITmedia]

ファミマがカレーパンに注目した理由

 ファミマは7月20日〜8月9日、全国のファミマ店舗で初となる「ファミマ 夏のカレー祭り」を開催している。おむすび、総菜、弁当、ホットスナック、麺類、パン、菓子、サラダ、スープ、冷凍食品といった幅広いカテゴリーで、全23種類のカレー味の商品を用意している。

ファミマ初となるカレー祭り

 カレーは、夏になると売り上げが伸びる傾向がある。そうしたトレンドを踏まえ、担当者は「カレーは夏の定番商品としてみんなに愛されている。『夏のファミマ=カレー』として、今後育てていきたい」と意気込む。ターゲットは絞らず、どんなシーンでも買ってもらうことを目指した品ぞろえとした。

「カレーハウスCoCo壱番屋監修 大きなチーズカレーパン」

 夏のカレー祭りに参加しているカレーパンは2種類ある。1つ目は「カレーハウスCoCo壱番屋監修 大きなチーズカレーパン」(150円)。ココイチが指定した原料のカレー粉を使用し、チーズカレーの濃厚でマイルドな味の雰囲気を再現した。もう1つは「ファミマ・ザ・カレーパン」(130円)で、21年の3月にリニューアルした商品だ。

食べ比べを狙う

 担当者によると、カレー商品の中でもカレーパンは年間定番でトップクラスの売り上げを誇るという。知名度の高いココイチのコラボ商品と一緒に展開することで「対決軸をつくる。食べ比べによる話題化、食べてみたくなる売り場作りで、さらなるカレーパンファンの獲得を狙っている」と語る。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.