NTT東とIPA「シン・テレワークシステム」にWeb版 無償で職場PCにリモートアクセス

» 2021年08月06日 11時43分 公開
[ITmedia]

 NTT東日本と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は8月5日、自宅などのテレワーク環境から職場のPCにリモートアクセスできるサービス「シン・テレワークシステム」のHTML5版の提供を開始した。また、無償提供期間を2022年3月31日まで延長する。

Macから職場のWindowsPCにリモートアクセスしている様子(プレスリリース)

シン・テレワークシステムは、コロナ禍に出社することなく企業活動を継続できるようにすることを目的に、実証実験をかねて緊急的に無償提供するもの。20年4月21日の緊急公開から、約17万人が利用している。VPNソフトウェアである「SoftEther」開発者であり、天才プログラマとして知られる登大遊氏が開発した。

 従来Windowsのみの対応だったが、要望を受けて、MacやChromebookなどからもWebブラウザから利用できるHTML5版を開発した。アプリケーションを一切インストールすることなく、利用できる。

 公開にあたり、「操作の快適性と応答速度を最大限に追求した」としており(開発経緯のページ)、画面をフルスクリーンにできるほか、IMEのオン/オフやWindowsキー、Ctrl+Alt+Delキーなどの特殊キーの押下にも対応する。Web ブラウザは、Chrome、Safari、Firefox、Edge のほか、Internet Explorer 11からも利用できる。

「シン・テレワークシステム」HTML5版Webクライアントの仕組み(登大遊氏が公開した開発経緯のページより)

 登氏は、21年1月からHTML5版の開発に余裕時間で取り組み、今回の開発にかかったコストを約167万円と試算している。

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