同社の主力ブランドであるファミレス「ガスト」の状況はどうか。19年の日商と比べると、21年7月において「3〜4人客」の売り上げは61%、「5人以上」は45%と大きく落ち込んでいるのが分かる。性年代別で分析すると、「男性60歳以上」は99%とほぼ変化がない。一方、女性は「29歳以下」(56%)、「30代」(61%)、「40代以上」(71%)と苦戦している。総じて、グループ客、団体客、ファミリーの利用が減っている。ワクチン接種の影響で、シニアの利用頻度は増えているという。
酒類販売中止の影響はどうか。1都3県において、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、夢庵の日商はアルコール販売中止によって、9〜16%減となっている。バーミヤンや夢庵は、アルコールの影響がやや大きい結果となった。
こうした経営環境を踏まえ、すかいらーくHDはどのような経営戦略を打ち出しているのか。
コロナ禍の影響が長期化する中で、外食の利用が減った。特に、シニアや女性の外出自粛が目立つと同社は分析。この層がスーパーで総菜を購入したり、宅配を活用したりといったことが原因として考えられる。
また、外食するのであれば、家ではつくれない料理を求めるお客が増えている。高くてもほしいものを注文する傾向が強まっていることから、高単価商品の販売が増えているという。
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