段ボール製のフレームで話題になった、選手村の寝具はエアウィーヴの製品。選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように3年半かけて開発された。マットレスを肩、腰、脚と3分割。表と裏で硬さが違うマットレスを各自がカスタマイズする。肩、腰、脚それぞれの部分を、柔らかめ、標準、硬め、さらに硬めの4段階から選択して、理想の寝心地を得られる仕組みになっている。
マットレスにスプリングコイルを使わず、フレームも段ボールと、全て再生可能なのも大きな特徴。枕も首を支えるH型の立体設計で、選手からの評判も良好だ。
海外選手が9人でベッドで飛び跳ねて破壊する動画がSNSに投稿されたが、むしろ丈夫さが証明された格好。「どの程度耐久性があるのか、試してみたかったのでしょう」と同社・広報では寛容だ。一般発売する予定はないそうだが、同社の技術力が証明された。
選手村自体が分譲マンション「晴海フラッグ」として販売される。トヨタの自動運転バスが走る未来都市的な雰囲気が好感され、10社連合の代表窓口になっている三井不動産レジデンシャルによれば、6月25日に販売を再開すると告知して以来、反響が途切れないという。5000戸ほどのうち4000戸が分譲、1000戸が賃貸になる。
19年の先行販売では、940戸が最高倍率70倍という人気となり、平均倍率2.6倍で即完売している。オリンピックの1年延期により、売主からの引き渡しも1年延期され、一部で損害賠償を求める訴訟にまで発展したが、新たに売り出されるマンションの価格が上がることはあっても、下がることはなさそうだ。
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