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» 2021年08月26日 14時59分 公開

auじぶん銀行、普通預金金利200倍に 金利優遇でグループ間連携進める

auじぶん銀行が、auグループとのさらなる連携を進める。au PAY、au PAYカード、auカブコム証券とそれぞれ連携したユーザーを対象に、9月1日から普通預金金利を0.2%に優遇する。現在、一般的な普通預金金利は0.01%であり、200倍の優遇措置となる。

[斎藤健二,ITmedia]

 auじぶん銀行が、auグループとのさらなる連携を進める。au PAY、au PAYカード、auカブコム証券とそれぞれ連携したユーザーを対象に、9月1日から普通預金金利を0.2%に優遇する。現在、一般的な普通預金金利は0.001%であり、200倍の優遇措置となる。

コード決済、クレジットカード、証券口座と連携することで、普通預金金利を0.2%に優遇する

 具体的には、下記の組み合わせで0.2%を実現する。

  • auカブコム証券口座との連携 0.1%
  • au PAYカードの引き落とし口座設定 +0.05%
  • au PAY残高からの自動払い出し設定 +0.05%

 auカブコム証券口座との連携は従来から提供していた。いわゆる銀証連携と呼ばれるものだ。楽天証券やSBI証券もグループの銀行口座との連携で、同様の優遇金利を提供している。

 今回新たに設定したのが、au PAYカードの引き落とし口座設定による優遇と、au PAY残高からの自動払い出し設定となる。au PAYは、残高にチャージして決済に利用できるコード決済サービスだが、従来余った残高を銀行口座に払い出すには、手動で手数料を支払う必要があった。

 このたび自動払い出し設定機能を追加すると、「日時」「月次(日付指定)」の頻度で、全額または指定金額を自動的にauじぶん銀行の口座に払い出せる。手数料も無料とした。

資金移動業であるau PAYから、銀行に自動で払い出せる機能は国内初

 「月間に使う金額を管理している人は、最初に3万円入金して、余ったら月次で貯金に回すという使い方を想定している」(KDDI金融決済ビジネス部長の長野敦史氏)。また、auグループのポイントサービスであるPontaポイントを、au PAYのバリューに変えることで、それをauじぶん銀行に払い出して現金化することも想定しているという。

 証券と銀行の口座連携は普及しているが、コード決済サービスの残高を自動的に銀行口座に払い出せる機能は珍しい。現在、「auじぶん銀行からau PAYにチャージをしているユーザーが数十万人程度」(auじぶん銀行の臼井朋貴社長)と、au PAYユーザー3300万人のごく一部だ。これまでの実績として、au PAYとauじぶん銀行を連携しているユーザーは、au PAYの利用金額も2倍に増加しており、「au PAYを長く使ってもらえる効果が出てくる」(長野氏)ことも期待する。

 0.2%という金利水準は、他社の銀証連携時の金利が0.1〜0.11%なのに対して大きい。一方で、あおぞら銀行のネット専業支店「BANK」支店では0.2%の金利を提供している。臼井氏は、「0.2%はそれなりのインパクトはある。クリアする条件のハードルが低いので、多くの顧客に利用いただける。今後、追加的な優遇サービスの連携を検討しながら、競争力を高めていきたい」とした。

金利優遇で、auグループの金融サービスに囲い込めるか

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