日本の「都市力」ランキング2021 3年連続1位の京都市を抑え、1位になったのは?(2/3 ページ)

» 2021年08月27日 14時48分 公開
[秋月かほITmedia]
福岡市の概要 福岡市の概要

 3位の福岡市は経済・ビジネスにおける「ビジネス環境」や交通・アクセスの「都市外アクセス」は昨年に引き続き強みを有しつつ、今年はイベントホール座席数などの指標による文化・交流の「受入環境」のスコアが上昇した。

 さらに、災害時の安全性のスコア向上を受け、生活・居住の「安全・安心」も高評価を得た。環境は他の分野に比べて順位が低いものの、「環境パフォーマンス」や「快適性」など、全指標グループがスコアを伸ばしている。「人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市づくりの実現」を目指す福岡市は、バランス型都市として成長が続いており、今後さらにその存在感を高めていくことが見込まれる。

横浜市の概要 横浜市の概要

 4位の横浜市は、文化・交流で高評価を得ており、今年は「交流実績」「発信実績」「受入環境」でさらにスコアを伸ばした。特に、景観まちづくりの積極度と自治体SNSフォロワー数は138都市中1位と高評価を得ている。

 「世界の知が集まる交流拠点都市」を目指す横浜市は、研究・開発の論文投稿数、グローバルニッチトップ企業数でスコアを伸ばし、新規指標である特許取得数でも高評価を得ており、横浜市が進める政策が結果に表れていることがうかがえる。経済・ビジネスや交通・アクセスも評価が高く、横浜市は多様な都市機能を有する活気あふれる都市だといえる。

名古屋市の概要 名古屋市の概要

 5位の名古屋市はこれまでも研究・開発で高い評価を得てきたが、今年は「研究集積」におけるトップ大学数のスコアをさらに伸ばした結果、研究・開発で京都を抜いて1位を獲得した。

 また、経済・ビジネスでは、「ビジネスの活力」における新規設立法人登記割合や、「ビジネス環境」の対事業所サービス従業者割合といった指標でスコアを伸ばした。さらに文化・交流の「受入環境」や「発信実績」、環境における「環境パフォーマンス」「自然環境」でもスコアを伸ばした結果、バランスよく総合力を伸ばすことにつながり、名古屋大都市圏の中枢都市としての位置付けをさらに高めた。

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