2023年卒業・修了予定の大学生・大学院生が希望するテレワーク頻度は「週に1〜2回」が28.5%で最多――新卒向けの就職情報サイトを手掛ける学情が実施したテレワークへの意識調査で、こんな結果が出た。回答した学生からは「制度はありがたいが、同期や先輩・上司とコミュニケーションも取りたい」「入社後すぐは出社して働きたい」などの声が挙がった。
同社は就職情報サイトの利用者415人を対象に、9月上旬から同月末にかけて、Webアンケートを実施。その結果、テレワークの希望頻度では「週に1〜2回」(28.5%)が最も多く、次いで「週に3〜4回」が25.6%、「毎日」は8.1%にとどまった。「入社後、仕事に慣れてから実施したい」も23.9%に上った。
理由としては、同期や上司とのコミュニケーション面に加え、「大学はオンライン授業が大半で大学生という実感を得にくい。社会人になったら、少なくとも週の半分は、出社して仕事をしたい」とコロナ禍によって人と対面で交流する機会が減少した反動で、出社を希望する層がいることも明らかになった。
ただ、学生たちがテレワークの活用に否定的というわけではく、むしろテレワーク制度の有無は企業を選ぶ上で重要な指標となっているようだ。
プレエントリー時に、テレワークの制度の有無を重視するかという質問に対し、「重視する」「どちらかといえば重視する」と回答した学生はそれぞれ20%、36.6%で、全体の半数以上を占めた。また、テレワークの利用希望に関する質問では、「利用したい」「どちらかといえば利用したい」の回答がそれぞれ40%、34.5%で計74.5%を占めた。
学生からは「柔軟な働き方ができそう」「テレワークのほうが集中して取り組める仕事もあると思う」「コロナ後も、テレワークは定着すると思うので、制度の有無は確認しておきたい」といった声が出ている。
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