約1500人のIT人材を抱え、そのうち1300人ほどをベトナムなどの海外エンジニアが占める──そんな異色の構成の企業がある。ソフトウェアやサービス開発を支援するSun Asteriskだ。代表取締役を務める小林泰平氏は、同社創業時(※当時の社名はフランジア)からベトナムに移住し、現地でITエンジニアを雇用。現在の規模まで海外人材を拡大した経緯がある。
同社がベトナムに目をつけたのはなぜか。そして、ベトナムで3番目の人気企業になるまで、どのようなプロセスで規模を拡大してきたのか、本人に振り返ってもらった(以下、小林氏の寄稿)。
ベトナムでエンジニアを育てようと現地に行ったのは2012年。理由はシンプルに「誘われたから」でした。当時、IT企業に勤めていて、ある企業に出向。そこで、後にSun Asteriskの共同創業者となる平井誠人と出会い、誘われたんです。その当時は当然役員としてはではなく、いち社員として参加しました。
平井が言うには「日本には、いわゆるシステムの構築や保守・運用をできるエンジニアはいるが、事業を作れるエンジニアが少ない」と。そこで、事業を作れるエンジニアを集めた会社をアジアで作らないかと誘われて、面白そうだと思ったんですね。
その場所としてベトナムが選ばれたわけです。僕自身、社員という立場ではありましたが、日本で起業するより可能性があると思いました。
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