新型コロナのワクチン接種 サポート制度を導入する企業は何割?

» 2021年10月25日 15時40分 公開
[ほしのあずさITmedia]

 国内のワクチン接種が進み、2回目を終えた人が7割近くとなった。その一方で、「接種後の副反応が怖い」「副反応を理由に会社を休みづらい」といった声があがっている。ワクチン接種への不安に対し、企業はどのような方針を取っているのだろうか。LASSIC(鳥取市)が運営する、Webメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」が、全国のテレワーカー1035人を対象に調査を行った。

ワクチン接種 ワクチン接種時の企業の対応は?(画像提供:ゲッティイメージズ)

 まず、新型コロナワクチン接種を希望するか尋ねたところ、68.6%が「希望する」、12.2%が「どちらかといえば、希望する」と答えた。

ワクチン接種 ワクチン接種を希望しますか?(テレリモ総研調べ)

 特別休暇など、所属組織で新型コロナワクチン接種に向けたサポート制度があるか聞いた。その結果、新たに「特別休暇制度が設けられた」との回答が最多で30.0%。次いで、「希望すれば休暇取得できる」が22.1%、「在宅勤務など働き方に対するサポートがある」が15.7%と続いた。合計で6割以上が、接種後の副反応に対して従業員へのサポート制度を用意していることが分かった。

ワクチン接種 ワクチン接種時に、特別休暇などのサポート制度がありますか?(テレリモ総研調べ)

 一方、サポート制度が「特にない」という回答も2割を超えていることから、組織によって差はあるようだ。

 ワクチン接種を希望する人が8割を超えた一方で、接種後の副反応に不安を感じている人は7割を超え、特に女性の割合が82.6%と高いことが分かった。高齢層よりも若年層、男性よりも女性の方が副反応が出やすい可能性があるという情報がメディアで取り上げられていることも、影響していると考えられる。

ワクチン接種 ワクチン接種後の副反応に不安はありますか?(テレリモ総研調べ)

 調査を行ったテレリモ総研は、「より多くの企業や組織が、ワクチン接種に対するサポート制度を取り入れることができれば、副反応への不安から接種をためらっている人の接種につながる可能性があるのではないか。今回のワクチン接種に限らず、柔軟に働き方を切り替えられる体制を整えておくことで、従業員が安心して仕事に取り組める環境の実現が期待される」と指摘する。

 調査は、テレワーク・リモートワークを経験したことがある20〜65歳のビジネスパーソン1035人を対象に、インターネットにて実施。調査期間は8月30〜31日。

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