オーナーになるメリットを尋ねると、「投資商品としては魅力的ではないが、レジャーの支出と考えれば利点がある」とのこと。
「既出のとおり、数千万円〜数億円を投資しても利回りは2〜4%と低く、投資商品としてはおすすめしません。ただ、所有する施設を暮らしの場所としてとらえると、メリットを感じてもらえるのではないかと。
例えば、30日利用で3580万円の『SURF』という部屋は、室内外の面積が300平方メートルを超える広さと設備があり、超スイートの部屋と同等になります。仮に、1日の宿泊代金を20万円と換算して年間に30泊した場合、6年以上使うと購入金額の3580万円を超えます」
レジャーの支出として長い目で見ると、経済的なメリットが教授できるというのが濱渦氏の考えだ。さらに、同施設は通常の不動産のように売買することも可能だという。そのため、もし購入時の金額で売れたとすれば、それまで楽しんだ施設の利用代金が実質無料になるというワケだ。
「自分で利用しながら楽しめる第三の資産として、新たな選択肢を提供したい」と濱渦氏は言う。さらに、「物件管理の手間がない点」も付け加えた。
「自宅の部屋を貸すというと、エアビーアンドビーを連想される方もいると思いますが、エアビーの場合は貸す側と泊まる側の両方の利便性が考えられています。一方、僕らの場合は『オーナー向け』に振っている。オーナーは、空室の集客や管理、清掃など一切の手間がありません。オーナーが行うのは、利用しなかった日に発生した収益のチェックのみです」
シェア買いの場合、最大12人のオーナーが存在し、360日の利用期間を複数人で振り分けることになる。各オーナーの公平性を保つため、GWや年末年始といった休暇期間に集中して予約できないような仕組みを設けているとのこと。
那須は最大10人、青島は最大8人が宿泊可能で、家族や友人同士の滞在のほか、企業合宿や社員旅行などでも利用が見込まれそうだ。
どこでもドアならぬ、どこでも窓「アトモフウィンドウ」が昨対比4倍で売れているワケ
「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
バブルの名残 温泉街の「大型施設」が廃墟化 鬼怒川と草津の違いと「大江戸温泉物語」の戦略
真っ先に変えるべきは日本人の「思考」 オードリー・タンが貫く「透明性」と「多様性」
トイレ界のスタバを目指す! 東南アジアに広がる「1回33円」の有料トイレCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング