Fintertechは11月4日から、ビットコインを担保に日本円を貸し出す「デジタルアセット担保ローン」の個人向けサービスを開始した。200万円以上5億円以下を、保証人不要で貸し出す。
ビットコインを同社に預け入れ、評価額の50%を上限に、年利4〜8%で貸し出す。融資金額が多いほど低金利が適用になる仕組み。1年後に利息を含めて一括返済する形だが、利息のみ支払って借り換えることもできる。また担保となるビットコインでの返済も可能。
デジタルアセット担保ローンの仕組み
2020年4月に法人向けにサービスを開始。ビットコイン価格の上昇に伴い、利用額も伸び、個人向けサービスの要望が多いことから提供に至った。法人向けとの違いは、最低融資額を500万円から200万円に引き下げたこと。また、法人向けは利息込みの借り換えも可能になっている。
ビットコインなどの仮想通貨は急激に値上がりしたため、売却すると多額の税金が発生する場合も多い。そのため、売却せずに日本円を手にする手段として注目を浴びている。
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米国では相次いで企業が購入するなど、新たな資産クラスとしての認知が広がってきたビットコイン。しかし、国内ではまだ投機の対象と見られることが多く、資産としての取り扱いはまだ少ない。そんななか、ビットコインを担保として日本円を貸し出すサービスがスタートしている。
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