下北沢駅高架下に新施設 「ミカン下北」2022年3月開業京王電鉄が開発

» 2021年11月11日 09時20分 公開
[ITmedia]

 京王電鉄は11月10日、下北沢駅高架下で開発を進める新施設「ミカン下北」を2022年3月に開業すると発表した。飲食店舗を中心とした商業エリアとワークプレイスが同居した「遊ぶと働くが混ざる新しい下北沢の形」を提案する施設だという。

下北沢 下北沢駅高架下の新施設「ミカン下北」(出所:プレスリリース)

 プロジェクトのコンセプトは「ようこそ。遊ぶと働くの未完地帯へ」。下北沢の自由で雑多な空気の中で、多様な人々がジャンルや価値観を超えて混ざり合い、予想もつかない“何か”が生まれる場所を目指すとしている。

 施設の名称は、“常に未完である”ことに下北沢の普遍的な魅力を見いだし、未完ゆえに生まれる新たな実験や挑戦を促すとの思いから「ミカン下北」とした。施設はA、B、C、D、Eの5街区から構成し、商業エリアとワークプレイスが同居した新しい下北沢の形を提案するとしている。

下北沢 街区イメージ

 下北沢初出店となるSHARE LOUNGE併設の「TSUTAYA BOOKSTORE」や、下北沢発祥のメガネブランド「Zoff」、下北沢の人気店「東洋百貨店」の2号店など20店舗が出店を予定している。

 また世田谷区との取り組みにより、区立図書館が所蔵する資料の予約や貸し出し、返却などに特化した「図書館カウンター」の設置を予定。利便性向上とまちの魅力発信に寄与するとしている。

下北沢 フロアマップ

 建築デザインのコンセプトは街区ごとに異なり、A街区は、建築的な仕上げを最小限に抑え、骨組みである鉄骨で全体を構成した。進化・深化していく「未完の建築」としての無骨な存在感を表現した。

 B・D・E街区は“ヒト・コト・モノ”の価値を未来へ運ぶことをイメージし、運ぶ器の象徴であるコンテナを建築と融合させてデザイン化した。個性豊かな空間を創出し、下北沢らしい独特の起伏と表情を表現したとしている。

 また同施設には、下北沢最大級となるワークプレイスを併設。個人単位で利用が可能な「コワーキングスペース」に加え、2〜10人程で利用できる小規模用の「スモールオフィス」を用意し、スタートアップやベンチャー企業の誘致も進める。

 会議室やフォンブースの他、集中スペース、ラウンジ、テラススペースを備え、それぞれに合った働き方を選べるようにする。その他に入居者同士の連携などさまざまな仕掛け・取り組みを計画しているという。

下北沢

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