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» 2021年11月16日 08時50分 公開

HISがミニトマト栽培 “農業事業”を新たな柱へプチぷよ

エイチ・アイ・エス(HIS)は11月15日、「農業プロジェクト」としてミニトマト栽培の実証実験とマーケティングを始めると発表した。

[カワブチカズキ,ITmedia]

 エイチ・アイ・エス(HIS)は11月15日、「農業プロジェクト」としてミニトマト栽培の実証実験とマーケティングを始めると発表した。同社は将来の新しい事業の柱とするため、これまでに「ホテル・旅館再生事業」や「飲食事業」などのプロジェクトを開始しており、今回もその一環と説明する。

HIS 公式Webサイトより

 農林水産省によると、日本の基幹的農業従事者の平均年齢は2020年に67.8歳となり、10年前より高年齢化が進んでいる。また、従事者数も136万3000人と10年前に比べ33.6%減少し、後継者問題や担い手不足、耕作放棄地など、さまざまな課題を抱えている。そこで同社は、農業プロジェクトを通じて、長期的な事業継続のため農作物を安定供給し、地域農業の活性化や雇用の創出につながる事業の実現を目指すとしている。

 プロジェクトの第一弾として埼玉県蓮田市ミニトマトを栽培する。協力企業の技術検証支援のもと、健康成分を豊富に含んだミニトマトを栽培し、生産技術、知識の習得、市場、流通の動向把握などのマーケティングを含め検証を進める。3年後をめどに規模を拡大させ、自社農場の運営と取り扱い品目の拡大を目指す。

HIS 埼玉県蓮田市でミニトマトの栽培(出所:プレスリリース)

 栽培技術は、農業ITベンチャー企業のプラントライフシステムズが提供する「アイリッチ農法」を採用。AIセンサーシステムで作物の力を最大限に発揮するためのスイッチを遺伝子に与えることで、栄養価の高い、高糖度なトマトを安定的に生産できることが期待されている。

 また、栽培するトマトは08年に品種登録された「プチぷよ」。傷みやすいため一般流通に多く出回っていない品種だが、直販とすることで収穫から時間をかけることなく消費者へ届けられるとしている。今後ECサイトでの販売を予定している。

 ミニトマトは21年12月に定植を開始し、22年2月中旬に収穫を予定。約600坪の敷地に6000本定植し、年間24.3トンの収穫を計画している。

HIS プチぷよ(公式Webサイトより)

 HISは「生産、加工、流通、販売まで行う6次産業化の形態で効率化を図り、食料の安定確保と栄養状態の改善を図るとともに、最新技術とデータを活用し持続可能な農業の実現に向けた取り組みを進めたい」とコメントしている。

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