クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
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» 2021年11月25日 08時00分 公開

スバルは、どこで儲けている? 国内もASEANも中国も欧州でも売れてない鈴木ケンイチ「自動車市場を読み解く」(2/3 ページ)

[鈴木ケンイチ,ITmedia]

どこでSUBARUはもうけているのか?

 では、どこでSUBARUは儲(もう)けているのでしょうか?

 それは米国です。SUBARUは年間100万台前後のクルマを販売するメーカーですが、そのうち7割強を米国市場が占めているのです。19年度の実績では、年間約103.4万台のうち米国が約70.2万台、カナダが約6万台、そして日本が約12.6万台。それ以外の地域は、それ以下の1〜4万台程度。20年度は世界全体で約86万台のところ、米国が約61.2万台、カナダが約5万台、日本が約10.2万台でした。

 ちなみに、トヨタの20年度の世界販売台数は約895.8万台であり、そのうちの北米(米国・カナダ)は約271.3万台です。つまり、北米の割合は3割ほど。ホンダはどうかといえば、20年度の世界販売は約454.6万台で、そのうち米国が139.5万台で、やはり3割ほど。マツダは世界全体で約128.7万台であり、そのうちの北米が約40.3万台ですから、やっぱり3割ほどです。多くの日本の自動車メーカーが米国市場で数多くのクルマを販売していますが、どれも全体の3割ほど。ところがSUBARUだけが、北米の販売比率が抜きんでて大きいのです。

北米販売比率が抜きん出て高い、SUBARU

 もちろん、最初からSUBARUの米国市場の比率が高かったわけではありません。00年ごろのSUBARUは、年間販売台数が80万台規模で、そのうち国内が約35万台で、北米が約30万台。海外市場で北米が最大でしたが、それでも4割程度です。

 ところが、この頃は軽自動車もやっていたため、日本国内の販売台数が今よりも格段と大きかったのです。しかし、軽自動車の割合が高いため、もうけは少なく、当時の営業利益は年間500〜600億円といったところ。一方、軽自動車をやめた最近では、1000〜2000億円の営業利益を稼ぎ出せるようになりました。00年代の頭と比べると、年間の販売台数は1.2〜1.5倍ほどしか増えていませんが、利益は2〜4倍も稼げるようになっているのです。

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