クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2020年07月13日 07時00分 公開

池田直渡「週刊モータージャーナル」:好決算のスバルがクリアすべき課題 (1/4)

今回はスバルの決算が良すぎて、分析したくてもこれ以上書くことが無い。本文で触れた様に、研究開発費は本当にこれでいいのか? そして価格低減の努力は徹底して行っているのか? その2点だけが気になる。

[池田直渡,ITmedia]

 だいぶ時間が経過してしまって今更の感があるが、5月18日にスバルの決算発表があった。変な言い方だが記事にして解説するまでもないほど良い決算内容だったので、ついつい先送りになってしまい、ようやく着手した次第である。

東京モーターショーで披露された新型レヴォーグのプロトタイプ

 まずは概略から見ていこう。

 スバルでは2019年4月から20年3月の期を「2020年3月期」と呼ぶ。このあたり各社で呼称が統一されておらず、「2019年度決算」と呼ぶ社と、「2020年3月期決算」と呼ぶ社に分かれる。これまでの連載では各社表記に従ってきたのだが、ここのところ決算記事を書く機会が増えているので、今後は19年度と呼ばせてもらおう。なので、これから先すべて、記事中の図表と本文の表記が食い違うが、連載として考えると表記統一も重要だと考えて変更させていただくことにする。

 さて19年度(2020年3月期)の販売台数は103万3900台。18年度の100万800台に対して3万3200台(3.3%)の増加で103万3900台。売上収益は同じく3兆1562億円に対して1880億円(9.4%)の増加で3兆3441億円だった。営業利益は1817億円に対して286億円(15.7%)の増加で2103億円。当期利益は1414億円に対して112億円(7.9%)増加で1526億円だ。

スバルの19年度決算の概況(スバル決算資料より)

 文句なしの増収増益。多少なりともコロナの影響下であり、さらに条件として付け足せば、メインマーケットである米国で円高が2円進行、日本は消費税増税という逆風の中での結果である。これはお見事と言わざるを得ない。

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