クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向
連載
» 2020年06月22日 07時00分 公開

池田直渡「週刊モータージャーナル」:「20モデル以上の新型車」はどこへ? どうなる日産自動車 (1/5)

財務指標はほぼ全滅という地獄の様相となった日産の決算。問題に対してすでに適切な手を打ってあり、今決算には間に合わなかったものの、回復を待っているというのならともかく、ただひたすらに悪い。そうした全ての状況に対して、ようやく大筋の方針が出来、これから個別の具体策策定に着手するという状況で、未来が全く見えない。念のためだが、決して未来がないといっているのではない。日産の未来は現状、皆目見当がつかないということだ。

[池田直渡,ITmedia]

 5月28日、日産自動車の決算及び事業構造改革説明会がオンラインで開催された。すでに前回決算(19年度日産決算解説記事参照)から大波乱に見舞われていた日産の状況は果たしてどうなのか?

EVクロスオーバーのコンセプトカーとして東京モーターショーで発表した「アリアコンセプト」

 まずは概要から見ていく。販売台数は551万6千台から493万台へと58万6千台(マイナス10.6%)へダウンした。売上高は11兆5742億円から9兆8789億円へと1兆6953億円(マイナス14.6%)のダウン、営業利益は3182億円から3587億円ダウンして、405億円の赤字へ転落となった。経常利益は辛うじてプラスだが、こちらも5025億円のダウン(マイナス91.9%)であり、当期純利益はマイナス6712億円。減収減益で販売台数もダウン。財務指標はほぼ全滅という地獄の様相となった。

販売台数は10.6%ダウンに留めたものの、売上高は14.6%ダウン(日産決算発表資料より)

 正直なところ、何かコメントをといわれても分析すべきポイントがない。例えば、問題に対してすでに適切な手を打ってあり、今決算には間に合わなかったものの、回復を待っているというのならともかく、ただひたすらに悪い。そうした全ての状況に対して、ようやく大筋の方針ができ、これから個別の具体策策定に着手するという段階で、未来が全く見えない。念のためだが、決して未来がないといっているのではない。日産の未来は現状、皆目見当がつかないということだ。

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