MMD研究所はテレワークをしている会社員を対象に、「テレワークにおけるデジタル端末の利用に関する調査」を実施した。その結果、テレワークにおいて私物のデジタル端末での業務利用経験がある人は、64.7%いることが分かった。
2021年1月1日以降のテレワークの状況については、「テレワークを行なっている」が10.2%、「時差出勤とテレワークを並行して行なっている」が10.3%、「通常勤務」は71.9%であることが分かった。
また、現在テレワークで使用しているデジタル端末について尋ねると、「テレワークになったが、もともと会社で利用していたデジタル端末をそのまま使用している」と回答した人が52.4%で最多となった。次いで、「テレワークになったので、会社から新しいデジタル端末を支給された」が28.3%、「テレワークになったが、私物のデジタル端末を使用している」が15.5%となった。
現在テレワークを実施している人を対象に、私物のデジタル端末での業務利用経験の有無を聞くと、64.7%が「私物の端末で業務利用したことがある」と回答した。また、業務利用した経験があるツールの上位は、「メール」「ビデオ、WEB通話」「チャット」であることが分かった。
テレワークや職場以外で仕事をする際にセキュリティ面で気を付けていることを聞くと、「ウイルス感染の被害にあう」「端末の盗難や紛失」が37.3%と最も多く、次いで「メールを誤送信してしまう」が34.2%となった。
また、テレワークを行ったことのある場所を尋ねると、業務(普段している仕事)では「自宅」が65.8%、「自宅と自宅以外の場所」が15.5%、「自宅以外の場所」が13.0%となった。また、Zoomなどのビデオ通話や会議では「自宅」が68.5%、「自宅と自宅以外の場所」が10.3%、「自宅以外の場所」が10.8%となった。
続いて、自宅以外の場所でテレワークを行ったことがある人に、テレワークを行ったことがある場所について尋ねると、業務(普段している仕事)では「カフェなどの飲食店」が最も多く30.7%、次いで「ホテル」27.6%、「休憩ペースや公園などのベンチ」が26.8%となった。一方、Zoomなどのビデオ通話や会議では「ホテル」が33.0%で最多となった。「シェアオフィス」が24.5%、「コワーキングスペース」が21.3%と続いた。
他の人(他社)の業務作業が見えたり、話が聞こえてしまったことがあるものについて、「パソコンでの作業が見えた」「スマートフォンでの作業が見えた」「話しが聞こえた」の3つの項目に分けて尋ねた。いずれも、上位は「カフェなどの飲食店」「電車やバスなどの公共交通機関」「自宅」であることが分かった。
調査は、スマートフォンを所有する20〜59歳の会社員3861人を対象に予備調査を実施し、そのうちテレワークをしている445人に本調査を実施した。調査期間は、予備調査が10月25〜26日、本調査を11月4日に行なった。
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