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» 2021年11月30日 11時26分 公開

「BALMUDA Phone」の真価は1年後に分かる? 社長がこだわった「ざらっとした質感」(1/3 ページ)

バルミューダが発表した「BALMUDA Phone」の狙いを考察する。

[房野麻子,ITmedia]

 自然な風を送る扇風機「The GreenFan」、スチームでおいしいトーストが焼ける「BALMUDA The Toaster」など、シンプルでスタイリッシュかつ高性能な製品を送り出し、生活家電市場で独自の立ち位置を築いたバルミューダ。そのバルミューダがIT機器関連の新ブランド「BALMUDA Technologies」を立ちあげ、第1弾製品としてスマートフォン「BALMUDA Phone」を発表した。

photo バルミューダ初のスマートフォン「BALMUDA Phone」

 BALMUDA Phoneは、4.9型フルHD(1080×1920ピクセル)液晶ディスプレイを搭載した小型の5G対応Android端末だ。カメラは背面に4800万画素、フロントに800万画素が1つずつ。バッテリーは2500mAhで、CPUはクアルコムのSnapdragon 765、RAMが6GB、ストレージは128GBだ。おサイフケータイに対応し、IPX4(生活防水)の性能を備える。

 CPUなどのスペック的にはミッドハイレンジの端末だ。カメラは超広角も望遠もない。手にすっぽり収まるサイズ感は心地よいが、ディスプレイは小さくバッテリー容量も少ない。価格はバルミューダ自ら販売するSIMフリーモデルが10万4800円。国内キャリア版はソフトバンク独占販売で14万3280円だが、購入補助プログラム「新トクするサポート」対象機種なので、48回払いで購入し、端末をソフトバンクに返却すると最大24回の支払いが免除され、実質負担額7万1640円で購入できる。

「大きさ、デザイン、中身が違う」

 価格が発表されたとき、正直、このスペックでこの価格は高いと感じた。ただ、BALMUDA Phoneはバルミューダの社長 兼 チーフデザイナーである寺尾 玄氏が「一番やりたかったことをするときが来た」と発起し、自らデザインした。現在のスマートフォンとは「大きさ、デザイン、中身が違う」(寺尾氏)。

 コンパクトサイズは、初代iPhone以降、毎年拡大しつづけるディスプレイや多機能化に対する違和感を示している。「画面のサイズが大きくなるほど人間の顔は大きくなっていない」「スマホの画面を見るために人は生まれてきたのではない」「すてきないい人生のための補助道具がパソコン、今はスマートフォン」という考えからコンパクトにしたという。

photo バルミューダの社長 兼 チーフデザイナー、寺尾 玄氏

 寺尾氏は当初、4.8型を最適なディスプレイサイズと決め、デザインしたそうだ。しかしソフトバンクからの「5Gに対応させるべき」とのアドバイスを受け入れると、どうしても4.8型のボディーでは収まらず、やむなく4.9型に変更したという。

photo 女性の手にもすっぽり収まり、片手で楽に操作できるサイズ

 デザインは曲線で構成されている。フラットで直線的なスマートフォンが多い中、「直線のない人間にふさわしい形」(寺尾氏)を追求したBALMUDA Phoneは、曲線だけで構成された唯一のスマートフォンとしている。頻繁に触れる背面はもちろん、正面から見た形状、ディスプレイの辺さえも曲線になっている。

photo 正面から見ても曲線で覆われている

 質感も注力した部分だという。寺尾氏は「背面のざらつきで目指したのは、河原に落ちている石です。現在のスマートフォンの最初はキラキラと輝いていても、時が経つにつれて劣化していく質感に不満がありました」と話す。

 BALMUDA Phoneは特殊な仕上げを施しているため、半年、1年と使っていくと、革製品や木材のように味わい深くなっていくという。

photo ざらっとした質感は使っていくと変化していくという
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