SIXPADの利用者というと、現役アスリートや元々スポーツをやっていた人など、そもそもで運動が好きな人たちが浮かぶ。しかし新しいSIXPADシリーズは、全く違う層をターゲットにしている。それがシニア層であり、転倒などの課題を解決すべくヘルスケア商品を展開しているのだ。
18年10月に発売した「SIXPAD Foot Fit」は足裏からふくらはぎの筋肉を鍛える製品。足裏を鍛えることでバランス良く歩くことができるとされ、特に前すねの筋肉は爪先を持ち上げるのに使われ、弱ってしまうとつまずきの原因になる。21年3月には、軽量化とコンパクト化により使い勝手をアップした「SIXPAD Foot Fit Lite」を発売している。
「ヘルスケアシリーズは、社会課題でもある介護問題にしっかり向き合うための製品です。高齢者の救急搬送は、8割が転倒によるものです。ではなぜ転倒するかというと、筋力の低下によってロコモ(ロコモティブシンドロームの略、運動器障害による移動機能の低下)状態、サルコペニア(加齢による筋肉量の減少と筋力低下)状態になってしまうからです。
高齢者が転倒し骨折してしまうと入院となりますが、入院するとさらに筋力を使わなくなり、要支援や要介護状態になってしまう方が非常に多くいます。そこで、私たちのFoot Fitシリーズは、この課題解決のために開発しました」(熊崎氏)
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