有名アスリートが登場するテレビCMでも知られるEMS(骨格筋電気刺激)機器で有名な「SIXPAD」。腹筋や大腿筋、胸筋などに装着することで筋肉を刺激してトレーニングできる製品だ。
手掛けているのは、さまざまな健康器具や美容器具を数多く展開するMTG。東証マザーズに上場する愛知県名古屋市が本拠地の企業だ。
2021年9月期の売上高は427億円。決算ではブランド別の売り上げは公開していないが、SIXPADのほか、美容ローラーなどを展開するReFaなどのブランドが牽引している。
SIXPADは、11年から研究してきた構想をもとに14年にプロジェクトが本格スタートした。玉石混交で効果の分からない商品も多かったEMS市場に参入し、15年に最初の製品を発売。EMSの世界的権威である京都大学名誉教授・森谷敏夫氏の支持を仰ぎ、しっかりとしたエビデンスを元に開発を進めたことで、SIXPADは現在、EMS機器を代表する製品となっている。
SIXPADのブランドマネージャーである熊崎嘉月氏に、SIXPADブランドのこれまでや今後の事業展望について話を聞いた。
SIXPADのブランドマネージャー・熊崎嘉月氏
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