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「やけくそ」でつくった切り餅調理機が大ヒット 洗車機トップシェア企業の個性的な開発方針とは家電メーカー進化論(1/6 ページ)

» 2021年11月16日 07時00分 公開

 エムケー精工は、「黒にんにくメーカー」や竹と木でできたせいろを採用した電気せいろ「TEGARU=SEIRO」など、ちょっと変わった個性派家電を数多く手がけるメーカー。新興の家電メーカーかと思いきや、実は1956年に長野県長野市で創業した老舗だ。

 取り扱う商品の幅は非常に広い。家電製品以外に、ガソリンスタンドなどに設置されている門型洗車機やLED表示機などの自動車関連機器(モビリティ&サービス)を手掛けており、門型洗車機は業界トップシェアを誇る。

 さらには食品工場に設置されている食品加工機や、断熱建具などの住設機器もラインアップに持つ。従業員数は単体で約850人、グループ企業を合わせると約1500人を擁する。2020年度の売上高は256億円を突破する大企業なのだ。

 さまざまな事業を展開するエムケー精工が個性派家電を生み出し続ける背景について丸山将一社長に話を聞いた。

エムケー精工 代表取締役社長 丸山将一氏。前職は大和証券グループの大和総研 経営コンサルティング部の経営コンサルタント。12年より現職
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