東北新幹線などの新幹線も同じだ。iPhoneがモバイルSuicaに対応したことで、新幹線でのチケットレスサービスは大きく普及した。その一方で駅窓口は減り、事前に駅員と話しながら切符を買うことは難しくなった。
こういったサービスは、「アーリーマジョリティ」層まではかなりのスピードで展開するが、その先を一気に切り捨てるようになっている。本来は、その先の層にも鉄道を利用してもらいやすいようにサービスを展開すべきなのだ。
首都圏の私鉄各社も同様である。有料座席サービスや特急などは、ネット予約を前提としている。鉄道の快適な乗り方や、便利な予約方法などをリサーチしている人には知られやすいが、そこから先の層へのリーチは難しいので、リアルによるサービスも不可欠である。
例えば通学用の定期券は、親が一緒に買いに行くことも多い。だが自動券売機では買えず、一部の駅にしか窓口がない。となると、親は並ぶしかない。
対して、京王電鉄では「定期券らくはや予約」を用意している。この受付サイトに学生証などをアップすれば、駅の券売機で通学用指定券を購入できるのだ。子どもがスマートフォンを上手に使えば、親は現金を持って一緒に駅まで行けばいい。
次の「新幹線」はどこか 計画をまとめると“本命”が見えてきた?
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