SUVのブームが続いている。SUVの特徴は、高めの車高と大径タイヤで、オフロードの走破性が高い印象を与えるスタイリングだ。実際の走破性はともかく、これまでにはない都会的かつワイルドなムードが新鮮で、魅力的なのだ。デメリットは車高が高いことと、大柄なため燃費が若干低下することだが、スタイリングが放つ魅力には敵わないようだ。
SUVだけでなく、Lサイズの高級セダンやミドルクラスセダン、コンパクトカーや軽自動車までほぼ全てのクルマのホイールが、モデルチェンジごとに大きくなっている。タイヤ外径も大きくなっているが、それ以上にホイール径が拡大しているのだ。
振り返ればこれまでの30年間、全体的にクルマのホイール径はサイズアップされる傾向にあった。そのきっかけとなったのは、低扁平(へんぺい)率なタイヤの登場だ。日本では1980年代後半からタイヤの幅に対して高さ(タイヤの厚み)が60%となるいわゆる60扁平のスポーツラジアルが登場し、そこからタイヤは低扁平への進化が続いている。タイヤの厚みが減れば、同じ外形ならばホイールは大径化する。これが、ホイール大径化の理由の1つだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング