「ヤフトピ」見出し、最大14.5→15.5字に 「正確な理解促進のため」背景にフェイクニュース増加

» 2022年01月27日 22時07分 公開
[ITmedia]

 ヤフーは1月27日、ニュースサイト「Yahoo!ニュース」で優先的に表示するニュース「Yahoo!ニュース トピックス」(以下ヤフトピ)の見出しの文字数を、これまでの14.5字から15.5字に変更すると発表した。同日付のヤフトピから適用を始めている。フェイクニュースなどが問題となる中、同社は「ユーザーがより正確に理解できるようにするため」と説明している。約半年間の社内外での調査を踏まえて変更に踏み切ったという。

photo ヤフトピの文字数を最大15.5字に変更する

社内外1000人に調査

 同社は2021年4月、ヤフトピの文字数を20年ぶりに変更し、14.5字としていた。変更はそれ以来となる。文字数の変更に当たって、同社は20年10月から21年3月にかけて、ヤフー社員149人、一般ユーザー1000人を対象に調査を実施。13.5文字から16.5文字までのヤフトピの見出しを6つ用意し、それぞれの見出しを認識する速さと、記事内容の正確な理解度を調査した。

photo 見出しを認識するのにかかった時間(平均値)

 「記事内容を正確に理解できる見出し」について集計したところ、15字以上の評価が高く、「見出しを認識する速さについては明確な差異が認められない」との傾向がみられたという。14.5字に変更した際のユーザーの反応なども加味し、上限を15.5字とした。

photo 記事内容を正確に理解できるかに関する結果

 同社は「今後も最新のデータをもとに、ユーザーが利用しやすいトピックスを目指す」としている。

photo ヤフーのオフィス

 Yahoo!ニュースは430社670媒体から1日約7500本(1月27日時点)の記事を掲載する日本最大級のニュースサイト。世間の注目が集まる記事を25人の編集部員がトピックスとしてピックアップした上で、15.5文字の独自の見出しとともにトップページに掲載している。トピックス数は1日100本。月間のPV数は非公表だが、21年8月にはYahoo!ニュースで最高となる月間233億PVを記録した。東京五輪の開催に伴い、アクセス数が集中したためとみられる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.