コインチェック売上高3.8倍のマネックス、成長ドライバーはNFTとIEO22年3月期1-3Q(1/2 ページ)

» 2022年01月31日 18時35分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 仮想通貨交換所のコインチェックの成長が止まらない。マネックスグループが1月31日に発表した2022年3月期1-3Q(21年4-12月)の決算によると、コインチェックが属するクリプト事業の収益は255億円となり、前年同期66億円から3.8倍に増加した。利益は、32億円から149億円と4.6倍になっており、マネックスグループの稼ぎ頭だ。

売上高3.8倍の255億円に増加したコインチェック(21年4−12月)

コインチェックの成長はまだこれから

 この成長は、まだ始まったばかりだといえるかもしれない。コインチェックは、21年春のテレビCM再開から口座数が堅調に増加しており、21年12月末時点での本人確認済み口座数は153万口座にのぼる。しかし、国内の証券口座数約2900万口座に比べると、国内全体の仮想通貨口座は約500万口座にとどまっており、まだアーリーアダプターが利用している段階だ。

 「まだまだこれからマジョリティが入ってくる段階。さらに口座を取っていくフェーズだ」と、マネックスグループの松本大CEOは話す。

 コインチェックが21年4-12月に獲得した口座数は33万口座。11月までの8カ月の新規獲得シェアは29%を誇る。このペースで口座数を増やし、証券口座並みの数になれば、売り上げも利益もまだまだ増加することになる。

今は積極的にマーケティングを実施し口座を取っていく段階ということで、約47億円の広告費を投入。それでも149億円の利益を残している
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