ミクシィとDAZNの協業は一見、異色のように見える。だが、ミクシィは20年12月、セールスエージェントパートナーとしてDAZNと協業を始めていた。
ミクシィが提供するスポーツライブビューイング検索サービス「Fansta」(ファンスタ)に、DAZNと契約した商業施設の利用者がスポーツ観戦に特化した情報を掲載。これにより「DAZNを視聴できる店舗で仲間と一緒にスポーツ観戦を楽しむことができる場の創出を行ってきた」(ミクシィ)という。
ミクシィは「モンスターストライク」などのスマホゲームに加え、スマホ向けスポーツベッティングサービス「TIPSTAR」を提供中。ミクシィが持つ最新テクノロジーを使ったサービス開発のノウハウと、DAZN側の豊富なスポーツコンテンツを掛け合わせることで、スポーツファン向けの新規事業を提供できると考え、協業に至った。
ミクシィの木村弘毅社長は「今までITはスポーツの"記録"をアーカイブすることには長けていなかった。(新サービスで)スポーツシーンにおける最大の価値であり無形資産である『想い出の瞬間』を唯一無二のNFTコンテンツとしてコレクションすることができる。スポーツの名シーンをお気に入りのスニーカーのように、いつまでも眺めたり、友人に自慢したり、トレーディングを楽しんだりしてほしい」としている。
DAZNの山田学エグゼクティブバイスプレジデントは「デジタルとスポーツを掛け合わせたNFTマーケットへといち早く参入することでさらなる事業の成長を試みる。スポーツファンにとって有意義なコンテンツを提供できるよう、これからも全力で努めていく」と意気込みを語った。
同社は1月末の記者会見でも、新戦略の一環としてNFT参入を示唆していた。
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