駄菓子屋や弁当屋など ゆうちょ銀行、硬貨の預け入れ手数料に困る人々困惑の声(2/2 ページ)

» 2022年02月07日 13時48分 公開
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 那覇市上間で約50年続く駄菓子屋「棚原ストアー」。店内には、10円のお菓子や100円以下のアイスクリームなどが、ずらっと並ぶ。店を営む棚原悦子さん(74)は手数料導入を知り「困る。預けるのが、ばかばかしくなる」。

 客の9割は近くの小中学校に通う子どもたち。支払いは1円〜10円の硬貨が中心で、両手いっぱいの1円玉を持ってきて買い物する子もいる。「申し訳ないが、12円の商品を15円に値上げしたり、1円での支払いは避けるよう呼び掛けたりと、対策を考えないといけないね」と話し「手数料を取られるくらいなら、1円玉は全て募金しようかしら」と苦笑いした。

駄菓子屋の売り上げを計算する棚原悦子さん。子どもたちが持ってきた小銭が多い=4日、那覇市上間

 浦添市に住む小学2年の女の子は、テストで100点を取ると祖父母からもらえる500円玉を、貯金箱にためている。銀行に預けるとお金が減るかも、と知り「えーっ! せっかく頑張っているのに。まとめてお札でもらうしかないのかな」と話した。

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