マネックス証券は2月7日、クレジットカード「マネックスカード」による投資信託積立サービスを2月25日から開始すると発表した。還元率は、キャンペーンを除き業界で最大となる1.1%とした。
その他の条件は、月額5万円までと違いはない。また、積み立て以外のショッピング利用でも1%を還元する。
クレジットカードを使った投信積立は、楽天証券が先行してスタートし、当時としては破格となる1%還元と、楽天経済圏の強さを生かして多くの顧客を惹きつけた。その後、21年夏にはSBI証券もカード積み立てを開始。基本の還元率は0.5%ながら、上級カードの利用やキャンペーンとの組み合わせで還元率をアップさせた。
一方で、先行した楽天証券は、低コストインデックスファンドなどの多くについて、還元率を0.2%へ引き下げることを発表している。投資信託から得られる収入よりも還元額のほうが大きくなるケースがあり、ビジネス的に厳しいという判断からだ。
今回のマネックスが行う1.1%還元は、恒常的な還元率としては業界最大だ。果たして継続的にこの還元率を維持できるかが注目される。
主要ネット証券のクレカ積立比較(マネックス証券)
マネックス、クレカ投信積立で1%還元 1月以降に開始
マネックス証券は、クレジットカードを使った投信積立サービスの概要を明らかにした。月額5万円まで積立でき、決済額に対して1%をマネックスポイントとして還元する。開始は2022年1月以降を予定している。
楽天証券の改悪に勝機 SBI証券、投信引っ越しキャンペーン
SBI証券は2月1日、参加条件を満たした顧客全員を対象とした「ハズレなし!当社への投信お乗り換えが超おトクキャンペーン」を実施すると発表した。1月から開始した「投信お引越しプログラム」の好評を受けた企画となり、参加条件を満たした全員に1000から10万ポイントをプレゼントする。
転機迎える楽天証券 クレカ積立の還元率を一部0.2%に引き下げ
楽天証券は、これまで積み立て額の1%を還元していたクレジットカードによる投資信託積立の還元率を変更する。9月から、一部の投資信託については0.2%に引き下げる。楽天証券は4月から、保有する投資信託に付与するポイントを引き下げる予定で、相次ぐ還元の引き下げに、ネットでは「改悪」の声が飛び交っている。
楽天証券、投信に付与するポイントを改悪 毎月付与を中止
楽天証券は2022年4月から、保有する投資信託に対するポイント付与の方法を変更する。従来は、残高10万円ごとに3〜10ポイントを毎月還元していたが、4月からは残高が一定の額に達した際にポイントを付与する形に切り替える。
投信積立が行えるマネックスカード、1%還元で21年春提供
マネックス証券とアプラスは、利用時に1%分のマネックスポイントが貯まるマネックスカードを2021年春に低起用すると発表した。カードで投資信託の積み立ててが行えるサービスも予定している。
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