キリン、女性の“早回しキャリア形成”を実施 活躍推進に向けて：女性のキャリア形成

[ITmedia]

　キリンホールディングスは2月14日、「女性活躍推進長期計画2030」を策定した。多様な従業員が最大限に強みを発揮できる環境を整備し、新たな価値創出を目指す。

キリンホールディングスが「女性活躍推進長期計画2030」を策定した

　「女性活躍推進長期計画2030」では、多様な人材確保と成長を実感できる環境の整備、仕事と生活の両立の実現、経営層のワークスタイル変革、意思決定層への女性登用の4項目を重点課題に挙げた。女性経営職比率（現状8％）と女性役員比率（同20％）をそれぞれ30％にすることを掲げ、女性の「早回しのキャリア形成」を実施するという。早回しキャリア形成とは、適性を踏まえた上で早めにチャレンジングな業務を経験することなどを意味している。

　同社は2006年から女性の活躍とネットワークづくりを支援する社内組織「キリン・ウィメンズネットワーク」を発足するなど、女性支援を強化している。広報担当者は「働き盛りの年齢で出産や育児を理由に仕事を離れることは、キャリア形成を考えるうえでネックになる。また、離職につながるケースも多い。出産や育児のタイミングまでに、若手でもチャンスをつかめる環境を整えることで、女性が活躍する場を増やすことを目指す」と語った。