コロナ禍での開催となった北京五輪。北京は2008年にも夏季五輪を開催しており、夏冬の五輪を開催した史上初の都市となる。前回の北京五輪から約14年が経過し、各企業を取り巻く環境も大きく変化している。冬のビッグイベントに出場選手や企業、政府などはどう関わっていたのか。動向を追う。
北京五輪のスキージャンプノーマルヒルで金メダルを獲得した小林陵侑選手が、無類のサウナ好きを告白し、Twitterで話題になっている。
日本オリンピック委員会(JOC)は2月22日までに公式Twitterアカウントを更新。小林選手へのインタビュー動画を投稿している。投稿動画で小林選手は「サウナ結構好き。テントサウナも買っている」とサウナ愛をアピール。「遠征先にあれば週5で2〜3セットくらい」と“サ活”の頻度を明らかに。フィンランドのサウナがお気に入りだという。
北京五輪ではノーマルヒルでの金メダルに加え、ラージヒルでは銀メダルを獲得した小林選手。個人2種目でのメダル獲得は、1998年長野五輪の船木和喜さん以来、日本人2人目の偉業だった。そんな偉業の原動力になったのは、サウナかもしれない。
フィンランドはサウナの本場で、熱した石に水をかけて発生した蒸気を浴びる入浴法「ロウリュ」は同国発祥だ。同国の政府観光局によると、国内に320万カ所のサウナがあるといい「フィンランド人の90%近くが週に1回サウナ入浴している」としている。こうした背景から、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)は2020年12月、同国のサウナ文化を無形文化遺産に登録した。
近年、日本国内でも「サ活」がブームになっているが、これにも五輪が関わっているとされている。五輪とサウナの関係は、フィンランド人選手が1936年のベルリン五輪の選手村に持ち込んだのが始まりとされており、これをきっかけに欧州にサウナ文化が定着。選手の要望を受け、64年の東京五輪の選手村内にもサウナが設置された。これが日本初のサウナで、大会後、日本国内でもサウナ文化が定着したといわれている。
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