ワークマン、大量のアウトドア商品を投入 「自然の中では、みんな職人。」で勝利を確信約130アイテムを展開(3/4 ページ)

» 2022年02月23日 08時00分 公開
[上間貴大ITmedia]

「店舗スペースの限界」を気にせず開発できる

 キャンプギアはWeb注文に特化した販売方法を採用し、Webで受注した後に本部倉庫から店舗に出荷する。なぜ、店頭販売をしないのだろうか。その理由について土屋氏は「店舗スペースの限界」と説明する。

 これまで販売スペースを考慮し商品を抑えていたというが、Web注文とすることで、店舗で在庫を確保する必要がなくなる。そのため、需要があると見込む商品を積極的に製造・開発することが可能となった。

ワークマン 発表会で展示された商品の一部

 一方、お客は注文した商品を店頭へ受け取りに行く必要がある。土屋氏は「当社の人気商品は2、3店舗探し回って購入していただくお客さまが多く、ご迷惑をおかけしていた。この方法を採用することで、受け取るお手数をおかけするが、確実に購入できるようにしたい」と話す。

 同社は、Web注文による無在庫販売方式は「将来の成長の切り札となる」としていて、社運をかけて取り組むと説明している。

 今後は主力の作業服の端サイズ(SS、S、3L以上)や女性用のワークスーツ、子ども向け商品などもWeb注文・店舗受け取り専用品に加え、5年間で200億円規模まで成長させる方針だ。

ワークマン Web注文で子ども用商品も展開する

 また、商品の受け取り拠点として、30年までにワークマン200店舗、ワークマンプラス900店舗、#ワークマン女子400店舗の合計1500店舗体制の構築を目指す。

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