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「その他大勢」の社員が“開花できる場所”はどこ? 非管理職層のタレントマネジメント入門タレントマネジメントの落とし穴(1/2 ページ)

» 2022年03月10日 07時00分 公開

タレントマネジメントは優秀な、将来の経営層候補だけの話ではない

 タレントマネジメントといえば、経営人材候補を対象とした話と思われがちです。確かに、パーソル総合研究所が行った「大手企業のタレントマネジメントに関する実態調査2020」でも、過去3年間、今後3年間の最優先テーマとしては「次世代経営人材の発掘・育成」を挙げた企業が最も多く、このテーマに注力している様子がうかがえます。

 また、事業構造転換を推進するDX人材など「戦略的ポジションを担う人材の確保」も急務になっており、採用市場で奪い合いの様相を呈しています。これら経営人材、戦略的ポジション人材の重要性は言うまでもありませんが、1万人以上の社員を抱える大企業でも、たいていの場合、経営人材プールや次世代経営人材プールに登録されている人はせいぜい100人程度に過ぎません。DX人材も限られた一握りの人たちです。

 しかしタレントマネジメントにはもう一つ、忘れてはならない大テーマがあります。それは、ともするとその他大勢としてくくられがちな非管理職層の「一人一人の適所適材・適材適所をどう実現するか」です。圧倒的大多数を占める非管理職層の適所適材・適材適所の実現度合いが企業のパフォーマンスを大きく左右することは想像に難くありません。

圧倒的大多数の非管理職層を、それぞれの適所に配置するには?

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