日本最古のビヤホール「銀座ライオンビル」が登録有形文化財(建造物)に登録1934年創建(2/3 ページ)

» 2022年03月11日 18時10分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

「豊穣と収穫」をコンセプトに「協会のような」内装

 同ビアホールは「豊穣と収穫」をコンセプトに、大麦や葡萄(ぶどう)がモチーフの装飾が施されている。歴史と風格を感じる内装から「まるで教会のようだ」と表現する人もいるという。

店内正面の大型ガラスモザイク壁画

 店内正面の大型ガラスモザイク壁画には、ビール大麦を収穫する女性たちが描かれており、その中にはたわわに実った葡萄や、中央には愛や平和を象徴する「アカンサスの花」が描かれている。

豊かな実りをはぐくむ大地をイメージした店内の赤レンガの壁

 店内の赤レンガの壁は「豊かな実りをはぐくむ大地」をイメージ。ホールの左右に並ぶ緑のタイルと天井に伸びる矢じり型の装飾からなる太い柱は、「大麦」を表現している。

大麦を表現した柱
店内を照らす、ビールの泡をイメージした水玉模様の照明
葡萄の房をモチーフにしたシャンデリア

 厨房機器など一部は時代に合わせ改良しているが、内装のほとんどは創建当時のままだという。

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