JR東日本の発表によると、最繁忙期を設けることでその期間の利用をセーブさせ、代わりに他の期間の利用を促すことで特急料金の売り上げを増やしたい狙いだ。
価格が上がると利用者が減り、安くなると利用者が増えるという、いわゆる価格メカニズムを活用し、混雑を分散させたい考えだ。
だが『JTB時刻表』の最繁忙期と閑散期を見ると、2022年のゴールデンウイークは4月27日から最繁忙期が始まり、5月6日に終わる。4月は21日と25〜26日が閑散期であり、5月は7〜8日が通常期、9〜10日が閑散期である。この閑散期の設定で、利用する人はどのくらい増えるのだろうか。
料金設定は、閑散期が通常期の200円引き、繁忙期が同200円増し、最繁忙期が同400円増しとなり、4段階の設定となる。一方、JR東海とJR西日本(北陸新幹線以外)、JR四国、JR九州(九州新幹線のみ)はこの体系を変えない。JR北海道の在来線にはシーズン別の料金はない。
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