JR東日本は「ひたち」「あずさ」などの高頻度列車や、「スワローあかぎ」「湘南」などの通勤客向け特急列車には、繁忙期も閑散期も定めていない特急料金を設定している。これらの列車は全席指定で、分かりやすい料金体系にすることで気軽に使ってもらえることを考えている。
一方、車内で購入する場合には事前購入の料金よりも高くなるよう設定している。車内での検札を省略するため、乗客に事前購入を促すシステムにしているのだ。
個々のJRは、特急料金に「繁忙期」「閑散期」「最繁忙期」などをそれぞれ設定して、混雑時の負荷を軽減するよう対策したり、乗客を少しでも少なくしたりしようとする。あえてシーズンを設けないことで、気軽に列車を使用してもらうことを目指す場合もある。
全体として統一感がない点は否めないが、個々の列車を最適化して各JRがそれぞれの特急料金を戦略的に細かく設定しているというのが、現在の状況である。
普段使う特急列車や新幹線が、どのような料金体系になっており、その背景には何があるか。考えてみるのも面白いのではないだろうか。
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