CCCマーケティング(東京都渋谷区)は、T会員の購買データを基に「1歳刻み!7000万人の購買商品ランキング」調査を実施した。「ビール」カテゴリーにおける男女総合の購買ランキング1位はアサヒビール「スーパードライ」となった。全年齢で1位にランクインしていることから、不動の一番人気といえそうだ。
2位はサントリーの新ジャンル「金麦」、3位はアサヒビールの発泡酒「スタイルフリー」と続く。
3〜6位まではすべて新ジャンルとなった。CCCマーケティングでは「ビールよりも割安ながら味に遜色はなく、高アルコールやカロリーオフなど、嗜好に合わせて商品が選べるのが人気の理由」とみている。
レギュラービールではアサヒビール「スーパードライ」が全年齢で1位を獲得している。一方、総合9位のサッポロビール「黒ラベル」と総合21位のアサヒビール「アサヒ生ビール」は20代の人気が高く、年齢が上がるにつれて順位が下る傾向が見て取れた。
その「黒ラベル」と入れ替わる形で順位を上げたのは、総合7位の麒麟麦酒「一番搾り」で、メインターゲットを40〜50代にしたことでどの年齢層からも一定の支持を得ている。
麒麟麦酒「一番搾り 糖質ゼロ」、サントリー「金麦(糖質75%オフ)」など、糖質を抑えた機能性ビールは、どれも30代以降でランキングが上昇する。このことからは、健康を意識し始めるタイミングで、レギュラービールから切り替える人も多いことがうかがえる。
サントリー「金麦(糖質 75%オフ)」の購買ランキングを男女別で見ると、すべての年齢で女性が男性を上回る。これは機能性ビール全体の傾向とも重なっており、健康に気を使っている女性は多いようだ。
こだわりの原料や製法を採用したプレミアムビールのブランドの年齢別購買ランキングを読み解くと、生活に余裕のある高年齢層ではなく、意外にも20〜30代の若年層に人気が高いことが分かった。
例えばサントリー「プレミアムモルツ」では、プレミアム系のビールが持つ「購入ハードルが高いビール」というイメージを払拭し、親近感のある「自分へのご褒美」というイメージ浸透を図るマーケティングを展開している。CCCマーケティングでは「そうしたマーケティングの効果が表れた結果」と推測している。
調査では、Tポイント提携先の購買データを基に、20〜69歳の男女が2021年1月1日〜12月31日の1年間に購買した「ビール類」をランキング化した。年齢は2021年4月1日時点を基準にしている。
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