コロナで売り上げ3倍に 「ホットクック」が生み出した新市場とは?:家電メーカー進化論(2/5 ページ)
近年、人気のサラダチキンや、無水カレーなどがつくれることで人気を集めているホットクック。コロナ禍によるステイホーム下では従来の3倍のペースで売れ、店頭から姿を消すほどの人気となった。
「ヘルシオ」は、過熱水蒸気で健康調理ができるウォーターオーブンで使われるブランドの名称で、04年に登場した。そこへ15年に新商品としてホットクックが追加。
ホットクックの初代モデル(KN-HT99A)は、調理容量が1.6Lだが本体サイズが炊飯器よりも大きく、当時の実勢価格は6万円前後と高価だったため、それほど注目はされなかった。
ホットクックの初代モデルの発表会の様子。無水調理ができる点を強くアピールしていた
- 快進撃を続けるアイリスオーヤマ、家電開発部長に聞く「なるほど家電」の作り方
アイリスオーヤマの家電といえば、シンプルな機能とリーズナブルな価格帯に加え、他メーカーにない便利機能を搭載した「なるほど家電」が特徴だ。この「なるほど」機能の発想はどこから出てくるのか。アイリスオーヤマの家電開発部をまとめる執行役員 家電開発部部長 原英克氏に話を聞いた。
- AV機器メーカーが電気圧力鍋を開発、大ヒットの秘密は「なんでもできる」の廃止
テレビメーカーであるピクセラの子会社・A-Stageが、ライフスタイルブランド「Re・De(リデ)」を立ち上げ初の製品となる電気圧力鍋を発売。2年間の販売目標を8カ月で達成する大ヒットとなった。ピクセラはなぜ、畑違いの調理家電をヒットさせられたのか。A-Stage社長とピクセラ副社長を兼任する藤岡毅氏に聞いた。
- 3年間で大改革の「タイガー」、きっかけは元ソニーの女性役員
1923年創業で、ステンレスボトルや炊飯器などの多くの製品を手掛けるタイガー魔法瓶。2023年に100周年を控えた18年からは、元ソニーでVAIO事業を立ち上げるなどした浅見彰子氏が、既存事業のほか構造改革や未来のビジョンづくりに取り組む。タイガーが抱えていた課題と施策、そして100周年後の展望などを聞いた。
- コロナ禍で品切れ続出、パナのホームベーカリーが5万円でも人気なワケ
新コロナウイルス禍による巣ごもり生活で注目を集めた家電が、食パンのほか、お餅やうどん、ピザ生地なども作れるホームベーカリーだ。パナソニックは、ホームベーカリー市場でシェア1位を長く維持し、市場を牽引してきた。パナソニックのホームベーカリーの製品企画担当者へ、製品の歴史と今後について話を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.