2020年、世界中で巻き起こった新コロナウイルス禍。日本でも緊急事態宣言が発令され、通学や出勤をできるだけ控えるステイホームが推奨された。
この巣ごもり生活はさまざまな需要を喚起したが、家電製品なかでも注目を集めたのがホームベーカリーだ。食パンが焼けるのはもちろん、生地だけ作って成形した後にオーブンで焼いてパンにしたり、お餅やうどん、ピザ生地なども作ることができる。
パナソニックは、ホームベーカリー市場でナンバーワンのシェアを長く維持し、市場を牽引してきた。特に、製品の低価格化が進むなか、高級かつ多機能な路線を堅守し、ホームベーカリーの持つさまざまな可能性を追求している。
そこでパナソニックでホームベーカリーの企画・マーケティングを担当する石毛伸吾さんに、製品の歴史と今後について話を聞いた。
パナソニック くらしアプライアンス社 キッチン空間事業部 調理機器BU 国内マーケティング部 調理器商品課 課長 石毛伸吾氏。オーブントースターやロティサリーグリル(終売)などを担当
3年間で大改革の「タイガー」、きっかけは元ソニーの女性役員
1923年創業で、ステンレスボトルや炊飯器などの多くの製品を手掛けるタイガー魔法瓶。2023年に100周年を控えた18年からは、元ソニーでVAIO事業を立ち上げるなどした浅見彰子氏が、既存事業のほか構造改革や未来のビジョンづくりに取り組む。タイガーが抱えていた課題と施策、そして100周年後の展望などを聞いた。
プロダクトアウトの罠にハマった「象印」のリカバリー戦略
電気炊飯器市場でトップシェアを誇る象印マホービンは、2018年に100周年を迎えた。高級炊飯器のヒットとインバウンド需要に押され、10年ごろから右肩上がりで売り上げを伸ばしたが、16年をピークに減少。そこへコロナ禍が発生した。この長引く苦境をどう乗り越えるのか。取締役の宇和政男氏に話を聞いた。
パナソニック“次の100年”のキーパーソン、Shiftall 岩佐CEOに聞く(前編)
パナソニックを2008年に退社して、Cerevoを起業した岩佐琢磨氏。しかし18年設立の子会社Shiftallは、全株式をパナソニックへ売却し100%子会社となった。パナソニック内部へ戻った目的、現在の役割に加え、家電メーカーが生き残っていくために必要な取り組みなどについて、前後編にてお届けする。
快進撃を続けるアイリスオーヤマ、家電開発部長に聞く「なるほど家電」の作り方
アイリスオーヤマの家電といえば、シンプルな機能とリーズナブルな価格帯に加え、他メーカーにない便利機能を搭載した「なるほど家電」が特徴だ。この「なるほど」機能の発想はどこから出てくるのか。アイリスオーヤマの家電開発部をまとめる執行役員 家電開発部部長 原英克氏に話を聞いた。
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