コロナ禍で品切れ続出、パナのホームベーカリーが5万円でも人気なワケ家電メーカー進化論(1/7 ページ)

» 2021年12月27日 07時00分 公開

 2020年、世界中で巻き起こった新コロナウイルス禍。日本でも緊急事態宣言が発令され、通学や出勤をできるだけ控えるステイホームが推奨された。

 この巣ごもり生活はさまざまな需要を喚起したが、家電製品なかでも注目を集めたのがホームベーカリーだ。食パンが焼けるのはもちろん、生地だけ作って成形した後にオーブンで焼いてパンにしたり、お餅やうどん、ピザ生地なども作ることができる。

 パナソニックは、ホームベーカリー市場でナンバーワンのシェアを長く維持し、市場を牽引してきた。特に、製品の低価格化が進むなか、高級かつ多機能な路線を堅守し、ホームベーカリーの持つさまざまな可能性を追求している。

 そこでパナソニックでホームベーカリーの企画・マーケティングを担当する石毛伸吾さんに、製品の歴史と今後について話を聞いた。

パナソニック くらしアプライアンス社 キッチン空間事業部 調理機器BU 国内マーケティング部 調理器商品課 課長 石毛伸吾氏。オーブントースターやロティサリーグリル(終売)などを担当
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