名鉄、東岡崎駅周辺を再開発 北口には8階建ての複合施設西三河地区最大のターミナル駅

» 2022年03月31日 10時50分 公開
[ITmedia]

 名古屋鉄道は3月29日、東岡崎駅(愛知県岡崎市)の北口および南口周辺を対象エリアとした一体的な再開発を行うと発表した。同駅は、名鉄線における西三河地区最大のターミナル駅として利用されているほか、周辺には岡崎市役所などの行政機関が立地している。コロナ禍によって大きく変化したお客の消費行動ニーズを捉え、岡崎の玄関口としてにぎわいを創出。地域一体になったまちづくりを推進する。

東岡崎駅 北口新駅ビル(北西より俯瞰、プレスリリースより)

 同事業は、名鉄グループ中期経営計画で掲げる「グループ一体となった沿線・地域の活性化」の一環としての取り組み。2021年11月に岡崎市と締結した基本協定に基づき、同市が主導する、まちの活性化を図る「QURUWA 戦略」と連携した施設計画を策定するとしている。

 再開発のコンセプトは「SWING HIGAOKA(スイング ヒガオカ) −この街の躍動的なリズムをリードする−」。同市が取り組む一連のまちづくり戦略と連携し、駅施設を起点とした躍動的な人の流れを作り出し、地域の個性を引き立てることを目指す。

 北口では、第一種市街地再開発事業の施行を予定し、現在の駅ビル(岡ビル)の解体後、駅利用者や来街者をターゲットとした商業機能、駅につながる利便性の高い事務所機能を有する地上8階建ての複合施設を整備する。また、バスターミナルを再整備し、交通結節点としての役割強化を図る。着工は27年度内を予定し、29年度内の竣工を予定している。

東岡崎駅 現在の駅ビル(岡ビル)

 南口には地上3階建ての施設を建設する。周辺居住者と駅利用者をターゲットと位置付け、食品販売店や利便性の向上に寄与する店舗を誘致。周辺居住者にも選ばれる駅南口のシンボルとなる施設を目指す。22年度内の着工、23年度内の竣工を予定する。

東岡崎駅 南口ビル(南東より俯瞰、プレスリリースより)

 駅南口至近には、徳川家康の産土神として有名な六所神社があることから、周辺施設の立地にも配慮し、動線計画を含めた施設計画を進めるとしている。

東岡崎駅 再開発の概要(プレスリリースより)

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