ランドセルの人気カラー1位は？ 7割超が赤・黒以外を選択：ジェンダーレスの波

[コネムラメグミ，ITmedia]

仕事に役立つ調査データ：

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

　工房系ランドセルメーカーの土屋鞄製造所（東京都足立区）は、23年度入学の小学生向けランドセルの発売後1カ月間（22年3月2日〜4月3日）の集計を行った。人気カラー1位はピンク系（19％）だった。

土屋鞄製造所は23年度入学の小学生向けランドセルの発売後1カ月間の集計を行った（画像はイメージ）

人気カラー（系統）トップ10と購入割合（出所：リリース、以下同）

　2位は茶（キャメルなど）で17％、3位は黒で16％、4位はパープル（ラベンダーなど）で12％、5位は青で11％だった。

　購入者の約76％、4人に3人が赤や黒系以外の色を選んでおり、ランドセル市場は「女子は赤、男子は黒」という固定観念がなくなり、「好みの多様化」に合わせて商品の多色化が進んでいる状況がうかがえる結果となった。

ランドセル業界にもジェンダーレスの波

　同社が21年4月に実施した調査でも、ランドセルのカラーについて「性別による固定観念をなくしたほうがいいと思う」と回答した親が8割を超えた。親世代の価値観の変化からも、ジェンダーレスの波はランドセル業界にも影響を及ぼしている。

ランドセルのカラーについて性別による固定観念をなくしたほうがいいと思いますか？

　23年度分の販売は、全国11都府県にある直営店など16店舗（直営13店、提携3店）と自社ECサイト、また出張店舗（29都道県31会場、延べ計43日間）で行っている。