こだわってつくったパーツがパンを焼くための釜。「厚釜パンケース」と呼んでいるが、厚さ2.5ミリメートルのアルミダイカスト製で、他社のホームベーカリーに使われているものより厚くした。本体から取り出すときに持つハンドルも丸断面のワイヤーだと手が痛くなり使用感が落ちることから、厚みのある板材でつくったものを採用したほどだ。猿渡氏はこう話す。
「本体は幅205ミリメートルとコンパクトなのですが、コンパクトにすると外気の影響を受けやすくなることから釜を厚くすることで蓄熱性を高め、コンパクトでもおいしいパンが焼けるようにすることを意識しました」
企画から発売まで2年以上かかったが、開発では試作検証に時間を要した。21年4月から12月までの間、社内で全メニューを焼いて検証。社内はあたかもベーカリーの様相を呈したそうだ。
ミルクティーメーカー同様、コンパクトベーカリーもコンパクトでデザイン性が高く、機能がシンプル。今後もこうした商品がいろいろ登場する予定だ。
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