ボタンを押すだけ! 本格「ミルクティーメーカー」は、どうやって開発したのかあの会社のこの商品(6/6 ページ)

» 2022年04月14日 08時30分 公開
[大澤裕司ITmedia]
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社内はベーカリーのように

 こだわってつくったパーツがパンを焼くための釜。「厚釜パンケース」と呼んでいるが、厚さ2.5ミリメートルのアルミダイカスト製で、他社のホームベーカリーに使われているものより厚くした。本体から取り出すときに持つハンドルも丸断面のワイヤーだと手が痛くなり使用感が落ちることから、厚みのある板材でつくったものを採用したほどだ。猿渡氏はこう話す。

 「本体は幅205ミリメートルとコンパクトなのですが、コンパクトにすると外気の影響を受けやすくなることから釜を厚くすることで蓄熱性を高め、コンパクトでもおいしいパンが焼けるようにすることを意識しました」

厚釜パンケース

 企画から発売まで2年以上かかったが、開発では試作検証に時間を要した。21年4月から12月までの間、社内で全メニューを焼いて検証。社内はあたかもベーカリーの様相を呈したそうだ。

「コンパクトベーカリー」に同梱されているレシピブック。市販の料理本と思えるほど凝ったつくりで、全52メニューが収録されている

 ミルクティーメーカー同様、コンパクトベーカリーもコンパクトでデザイン性が高く、機能がシンプル。今後もこうした商品がいろいろ登場する予定だ。

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