ミルクティーメーカーの開発はどこが難しかったのか? 商品本部 ダイレクターの猿渡進悟氏は次のように話す。
「牛乳は加熱すると凝固するので、加熱と撹拌のバランスを取るのが難しかったです。撹拌のパターン、温度、茶葉の量、お湯に浸す時間をどの程度にするかを1つずつ検証していくのに労力をかけました」
また、加熱して撹拌するという動作はミルクティーづくり以外にも応用できることから、開発の過程で他の飲料もつくれるモードも搭載することを決定。これにより汎用性を高めることになった。
ミルクティーをつくるMilk Teaモード以外には次のモードがある。
Tea(ティー)モード:ストレートティーやレモンティー、ハーブティーなどを淹れるのに使うもの。約100度まで加熱し、ヒーターが止まった1分後に調理が終わる。
Instant(インスタント)モード:インスタントコーヒーやインスタントスープのような沸かしたお湯が必要なメニューをつくるのに使うもの。約95度になるまで加熱し、最後に約15秒撹拌する。
Milk foam(ミルクフォーム)モード:カフェラテ、キャラメルマキアート、ダルゴナコーヒーなどのトッピングに使うミルクフォームをつくるときに使うもの。カフェラテ2杯分程度のミルクフォームがつくれる。撹拌しながら加熱し約65度をキープする。
Stir(ステア)モード:ヨーグルトラッシーなど冷たいまま撹拌したいメニューづくりに使うもの。カクテルの撹拌、青汁やプロテインといった粉末飲料をつくるときなどにも使える。
「いろんな使い方ができますが、その使い方を計5つのモードに振り分けることは、アイデアが次から次へとわいて出てくる中でなかなか大変なことでした。出汁(だし)を取るのにも使えるのではないか? といったアイデアもあったのですが、次から次へとできることを増やしていくと何が言いたいのか分からなくなります」と猿渡氏は話す。
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